Theゲームパワーレポート

 

毎週火曜の朝7時半からやっていたテレビ番組「Theゲームパワー」

現在は「ゲーム王国」と名前と放送時間が変わっているが、

当時の貴重な映像がこの間、自分の家で見つかった。

ご丁寧に3倍録画でぎっしり入っている。

今回はその録画されている1本目の内容をお届けしよう。

 

ナレーション「テレビゲームの事ならなんでもおまかせの30分。
Theゲームパワー。さあ今週は一体何が飛び出すか。
ばっちりチェックしてゲームパワーを蓄えよう。
小猫「はーい、みんなおはよう。Theゲームパワーの時間でーす。
司会の江戸家子猫でーす。」

須田「おはようございます。須田みなみです。」
小猫「今回もたくさんのソフト紹介しちゃいますからね。お楽しみに。
さあそれではパワースタッフのみなさん紹介しちゃいましょう。」

パワースタッフとはゲーム会社の広報の人達である。
この人達が自社のゲームを紹介するのである。
しかしバンプレストの人は「ハー・ドボ・イルド」
コナミの人なんかは「パオリスタ・ペドロ・杉っちょーネ」
なんて名前で登場しちゃっている。

小猫「そしていつものように竹丸さーん!」
司会がそう叫ぶや否や、街中の映像へ切り替わる。
すると、遠くから白い帽子で顔を隠しながら男が走ってくる。
その男はカメラの前に来ると両手を不自然なくらい上へ伸ばして
「おはよーーーう!」
と絶叫するが、その表情はなぜか困惑している。

ここで提供が入る。

アイレム、ビクター、バンプレスト、IGS、ハドソン、ヒューマン、カルチャーブレーン

そうそうたるメンバーである。

ここでCM。内容は、
シャーロックホームズの探偵講座
スクウィーク
快傑ヤンチャ丸2
レーシング魂

何か一つでもご存知ですか?そしたらすごい。

小猫「さあそれでは、わくわく最新ソフトのコーナーにいきましょうね。」

(VTRでがんばれゴエモンが紹介される)

次にスタジオでカルチャーブレーンのスーパーウルトラベースボールが紹介される。
広報「先週はですね、ウルトラベースボールの魔球をお見せできなかったので、
今回はそれをお見せしようと思います。

小猫「いいですねー。」
広報「じゃあそれでは早速始めます。これが分身魔球です。」

そうすると、画面のピッチャーが光り、4つの分身球が放たれる。
コンピュータのバッターはどれが本物か分からず、見送ってしまう。
判定はボール
なら振らなきゃいいじゃん。
その後ファイアーボール、ストップボールなど次々と魔球を繰り出すが、全てボール。
小猫「おおーすごい。」
広報「魔球は全部でなんと20種類もあります。」

その後、またもやVTRが入る。
内容は飛龍の拳スペシャル、ファステストI、ドラゴンボールZII、ファイナルソルジャーの紹介。

そして今度はスタジオでビクターのイースIIIをピックアップ。
広報の人がファミコンでの高速グラフィック処理に成功したと力説していたが、
顔は終始、無表情だった。

次はIGSのアルマジロ。
広報「このゲームは南米の動物、アルマジロをモチーフにしています。」
小猫「ほーう。」
広報「主人公はこのように丸まって敵を倒す事が出来ますが、
それ以外にもたくさんのアクションがあります。」

と言いながら実際のゲームプレイでは丸まってばかりだった。

須田「次は今週のゲームソフトBEST10です。」
小猫「竹丸さん、よろしく。」

画面が外の映像へと切り替わる。
そこにはさっきの男と当時確か売りだし中だったアイドルが待ち構えていた。
竹丸「竹丸ちゃんでぇぇぇぇぇぇぇーす(咆哮)。」
杉本「アシスタントの杉本理恵です。」
竹丸「さあ、それでは早速今週のランキングにいくよ。」

このランキングが凄い。

 1位 飛龍の拳スペシャル
 2位 ラグランジュポイント
 3位 テトラスター
 4位 メタルマックス
 5位 高橋名人の冒険島II
 6位 エジプト
 7位 ボンバーマンII
 8位 タイトーバスケットボール
 9位 ランペルール
10位 シャーロックホームズの探偵講座

この結果についてどう思われるだろうか。
ちなみにテロップで順位の決め方を説明している。
「この順位は実際に売れた数と独自に調べた前人気をもとにランク付けしています。」
どうして売れた数と前人気を足すかなあ。
独自って、じゃあどうにでもなります。
大体3位のテトラスターって知りません。
それに何でエジプトが6位に来るんですか。
ランク高すぎです。
スポンサーになっているソフトしかほとんどランキングに入ってないが、
それはガキには分からない、大人の事情ってヤツでしょう。

竹丸「飛龍の拳が待望の一位に。それじゃまた来週!」
誰も待望してません。

小猫「さあお次はライバルに差をつけるHOWTOパワーアップのコーナーです。」
ここではコナミのラグランジュポイントが取り上げられているが省略。

小猫「次は勝ちぬきパワーキッズです。竹丸さーん。」
おもちゃ屋みたいなところに場所が移り、
そこにはまたもや竹丸と名乗る男と
コントローラーを握り締めた暗い表情のガキが2人いる。
竹丸「竹丸ちゃんでぇぇぇぇぇぇぇーす(咆哮)。」
ここで歓声が上がるが、数人しかいないようである。
このコーナーは素人同士が対戦し、
勝ちぬいた週で商品の価値が上がっていくというものである。
もちろん、負けると一切貰えない。その内容は、

1週勝ちぬき LSIゲーム
2週勝ちぬき ゲームソフト
3週勝ちぬき ゲームボーイ
4週勝ちぬき PCエンジンかメガドライブ
5週勝ちぬき スーパーファミコン

どう考えても2週でやめるのが一番いい。
5週戦っても商品の割にリスクが高すぎる。

竹丸「さあ戦ってくれるのはまず中一の田辺君。」
田辺「頑張ります。」
ここでパラパラと拍手。
竹丸「そしてこちらは中二の松山君。」
松山「頑張ります。」
パラパラと拍手。
竹丸「さて今回戦うソフトはダライアスツインです。それではスタート。」
ダライアスツインとはさすがゲームパワー。徹底している。

竹丸「さあ、アームを取ったのは松山君かな?」
竹丸「さあ、松山君、ちょっと弱いかな?」
竹丸「さあ、田辺君。」
竹丸「さあ、さあ、松山君。」
竹丸「さあ、これでスパートかけようか?」
竹丸「さあさあ
さあさあさあさあさあさあさあさあ。
竹丸「終了!」

全く分かりません。そんな「さあさあ」言われても。

竹丸「結果は田辺君が17900点、松山君が49900点、
よって勝利したのは
まッ○△×!!(叫びすぎて何言ってんのか分からん)
松山君、1週目勝ちぬいたんですが来週はどうしますか?」

松山「来週も頑張ります。」
この少年は最後まで下を向いたままだった。

小猫「さあ続いてゲームボーイアタックの時間です。」
バンプレストのダルマンバスターズ。
コメントのしようもないので省略。

 

以上で番組は終わった。
私の文章力不足でこのなんとも言えない臨場感を
伝えることができなかったのが残念である。

でも好評だったらまたやります。

 

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