19XX

私はシューティングで手動で連射するのは苦手です。
体力ない保健室通いの子なので
連射ゲームやるとすぐに指がヘタれてしまうのです。

ですからそういう連射力必須ゲーがあった場合は
オート連射がついてないとゲーム始めて1分で
「大竹まことのただいまPCランド」で渡辺浩弐がダンボールに指を突いて
思いっきり指が曲がったのと同じくらい
ダメまってしまいます。

でーすーがー、この19XXは
そんな私にも連射の楽しみを与えてくれた青春のシューティングなのです。

19XXは常に連射しなければいけないわけではありません。
通常攻撃はオート連射なのでボタンは押しっぱなしでもいいのです。

重要なのはロックオンです。
このゲームはボタンを押しっぱなしにして離すと
正面の敵をロックオンしてくれます。
このとき、ボタンを連打すると大量のビームが発射され、
通常攻撃の数倍のダメージを与えることができるのです。

つまり、普段はボタン押しっぱなし。
そして堅い敵が出てきたときにだけロックオン連射すればいいので
他の鬼連射ゲーより体力が長持ちします。

そして、この連射しているときが気持ち良いのです。
敵をロックオンしたときの「ガコン!」という音が聴こえたらすぐさま
「オラァァァァァァ! このヘタレ爆撃機が!!!
 落ちやがれ悪党どもぉぉぉぉぁぁぁあああああ!」
と叫びながら連打すれば
ビームが敵にガシュシュシュシュッ! っと当たりまくり、
一気にバラバラにすることができるのです。
ざまあみやがれ!

それに連射速度はそれほど必要でもありません。
一回ボタンを押すと複数のビームが飛んでいくので
適当に連打しているだけで自分が連射の達人に思えてきます。

そしてさらに評価できる点がゲーム中に人間が一切出てこないってことです。
戦闘機や戦闘ヘリが空を舞い、爆撃機が空を黒く埋め尽くし、
戦車や対空砲が牙をむき、戦艦が暴れまわります。
ゲーム中に美少年や美少女がチャラい台詞を吐いたり、
パンチラ見せたりやおったりすることはありません。
チャラっぽさは皆無です。
あえて言うなら鉄萌えです。
鉄と鉄のぶつかりあいなのです。鋼鉄ハッテンです。
とにかくひたすら撃って撃ってロックオンして連射連射連射というゲームなのです。

あとは音楽も良いですぞ?
シューティングなのに全体的に遅めのテンポの曲が多いのです。
5面なんかジャズだったりします。
シューティングにジャズを持ち込んだのはたぶん19XXが初めてです。
チャラい! チャラいなあ!(どっちだよ)
サントラCDも買いましたが、
曲だけ聴いたらシューティングに思えないかもしれません。
でもそれがなぜか血ヘド撒き散らして連射しまくるゲームに
ぴったり合っているのです。

残念なところはラスボスがあまりにもしぶとすぎるところでしょうか。
相手はボスなのでずっとロックオンして連射する必要がありますが、
ちょっと体力持たないです。こちらが途中で泣きそうになります。
壊しても壊しても新しいパーツが出てくるのです。
そこまで体力持てと? モテと? モテません。
なのでラスボスで挫折してしまいそうになりますが、
エンディングの曲が漢泣かせのハートフルな音楽なので
それを聴くまでは死ぬわけにいきません。
意地でもクリアして聴け。そしてむせび泣け。

19XXはもうかなり古いゲームなので
普通のゲーセンではプレイすることは不可能です。
しかし、レトロゲーを置いてるゲーセンだったら
結構ありますのでプレイしてむせび泣いてみましょう。
ただし、ゲーセンの中でむせび泣いてしまいますと
いろいろと社会的に不都合な事になりますので
心の中だけに留めておいた方が良いと思われます。

 

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