私は小学生の頃、将棋クラブに属しておりました。
中学、高校、大学と、部活には一切参加しなかった自分としては、
最初で最後の部活でした。
6年生の頃なんか、副部長でしたよ?
くじ引きで決められたのですが。で、将棋にはほんのちょっとだけ自信があったりする私です。
大学時代に将棋ほとんど知らない人間にボロ負けして
「もうええわい!」と投げ出してしまった過去は内緒にしてください。
なんでもかんでも棒銀で攻めてりゃ素人にでも見破られます。
そんなヘタレ将棋打ちの私の目に止まったのが
4人将棋というソフトです。
このゲーム、1つの盤上で4人が将棋するのです。
東西南北に陣どって、みんなバラバラと戦うシングルと、
2人ずつ手を組んで戦うダブルスとがあります。
実際やってみれば分かりますが、
この4人将棋、今までの2人将棋の戦法が全く通じません。
東西南北に分かれている以上、対面より左右の敵が距離的に近い、
っていうか目の前にいますので、ゲーム開始早々激戦となります。
相手の駒を横から攻めるという光景は
普通の将棋では絶対味わえないエクスタシーがあります(言いすぎ)。
さて、実際にゲームを始める最初に対戦相手を決めます。
対戦相手の3人は自分で好きなように選ぶことができます。
プロフィールを見てみると、
こういち 10歳 男
ゲームの好きな小学生。将棋のルールは知っているけど、4人将棋は初めて。
えり 10歳 女
こういちとはクラスメート。ゲームは好きだけどすごくヘタ。最近始めた。
たかひろ 20歳 男
将棋の有段者。4人将棋もかなりの腕前。ちょっと意地悪な性格。
とまあ、下手なキャラから上手いキャラまで揃っていますが、
タマ 猫 メス
こういちの家の飼い猫。昼寝とご飯が大好き。将棋なんて聞いたこともない。
ポチ 犬 オス
えりの家で飼われている。えりがやっているのを見て4人将棋を始めた。
ジロー 猿 オス
たかひろのうちで飼われている。最初は4人将棋をマージャンかと思っていた。
と、なぜか動物共も対戦相手にエントリーされています。
大体が「将棋なんて聞いたこともない」と言われても、
困ってしまうのはこちらです。
しかも、対戦相手16名のうち、なんと6名が人間ではありません。
さすがに犬や猫と将棋を打つというのは、
楽勝というより、なんかの実験をやらされている気分になりますので、
今回は無難に人間と戦います。
人間が相手といっても上に述べたガキだけではなく、
将棋始めたばかりのババアや、短気なオカマもいますので
選択肢はさらに減ることになります。
とりあえず、今回は相手をナオンのみにしてみました。
セクスィーOLの「けいこ」とラブリー女子高生の「ようこ」、
そしてロリ小学生の「えり」です。
これでこのゲームに出てくるナオンは全部です。
というわけで、ゲームスタート!
いきなり2巡目でえりとけいこの飛車がぶつかります。
さらに3巡目でようこの王が単騎でけいこの陣の目前まで接近します。
最初から飛ばしすぎです。
私のほうは適当に歩を前に出したり、
飛車を横に振っているだけで、何もしてません。
敵が勝手に潰し合いしたあとに漁夫の利を得ようと思います。
そしてけいこが5巡目でえりに王手をかけました。
えりピンチです。えりは私の左手にいるのですが、
私の対面にいるけいこに猛攻をくらっています。
私もえりを攻めます。
えりにしてみれば左右から攻められているわけで、
たまったものではありません。
合計飛車2枚と銀2枚に攻めたてられ、えりは敗北しました。
クックックックッ。
しかし、油断はできません。
気を抜くと横から一瞬で詰まれるので、攻めるばかりではダメなのです。
結局その後ようこを飛車3枚で囲んで潰し、
返す刀でけいこに全面攻勢をかけて勝利しました。
合計時間は10分でした。
かなり笑えるゲームです。
でも、突き詰めればかなり深い戦術があるかもしれません。
ぜひ人間相手にやってみたいものです。
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