コマンド&コンカー タイベリアンサン

「た、助けてくれ!」
「この地域は我々NODが制圧した。GDIに荷担する犬どもめ! 死ぬがいい!」
「ひいっ! GDIはまだ助けに来ないのか!?」
「あきらめろ。貴様らのような腐れた市民は見せしめとなるのだ!」

ダダダダダダダッ!

「うぎぃぃやぁああああああ!」

「ふん、NODに逆らうものは死あるのみだ。」

ギュイィィィィン! ドンッ!

「うぐああああぁぁぁ!」
「何事だ!」
「GDI軍です! 空から舞い降りて来ます!」
「こしゃくな! 迎撃しろ!」
「敵の数が多すぎます!」

「おのれ善良な市民を虐殺するNODめ! 皆殺しだ! 一人も生きて帰すな!」
「ハッ!」
「降伏してきた者も殺せ! 絶対に逃がすなよ!」
「ハッ!」

ズガガガガガガ! バババッバババババッ!

「ぎいぃうぐあぁっ!」
「クソッ、囲まれたか! こうなれば玉砕だ!」
「ケイン様バンザーイ!」

ドドドドドドッ! ズガガーーン!

「隊長、NOD軍はほぼ殲滅できました!」
「ほぼだと? ふざけるな、我々の任務はNOD軍を完全に抹消することだ。」
「ハ、ハッ!」
「あのテロリスト野郎共が生きている価値など一つもない。」
「仰せの通りであります!」
「これは正義のための戦いなのだ!
「ハッ!」
「それでは戦車部隊を展開しろ。瓦礫に潜むNODの生き残りを全員踏み潰せ!」
「了解しました!」

あー、なんか興奮のあまり前置きが異様に長くなりましたが、
雰囲気はご理解いただけたでしょうか?
このゲームは世界の平和維持活動を行うGDIとテロリストのNOD、
どちらかを選んでミッションをクリアしていく
リアルタイム戦術シミュレーションです。

ミッションの目的はたいてい敵ユニットの全破壊です。
一人も生かしてはいけません。民間人も含みます。
建物も全て破壊しなければいけません。

ゲームの流れはさすがストラテジーゲームのはしりと言われる
コマンド&コンカー、基本に忠実です(そりゃそうか)。
お金を貯めて建物を建築し、強力なユニットを作って敵を攻撃。
このお金に相当するのがこのゲームではタイベリアンと呼ばれる鉱石です。
これはタイベリアン地帯に大量にあり、特殊な採取車で採掘します。
この採取車、人を轢くこともできるので
上手く使えば鉱石集めるついでに敵の歩兵をあの世に送れます。

このゲームは歩兵がかなり強く、群れればたいていの敵は倒せます。
例えば、戦車の砲弾もふせていればほとんどノーダメージなので
戦車の主砲は同じ装甲兵器にしか効果ありません。
じゃあどうするかというとやっぱり轢くことになります。
戦車で歩兵を殺すには轢くのが一番手っ取り早いです。

とはいっても榴弾砲にかかれば歩兵は1発で数人消し飛びますけど。
射程は歩兵の100倍はあるし。

結局、いろいろなユニットを場合に応じて使い分ける必要があり、
さらにリアルタイムでしかも戦闘は一箇所では起きないので
ゲーム中はかなり忙しいです。
ユニットの生産もしなければならないし。

また、このゲームの楽しみはいろいろなユニークな兵器が登場することで、
歩兵や戦車などのノーマルな兵器から始まり、
ステルス戦車、地面に潜る装甲車、広範囲の敵を一掃する爆撃ヘリ、
人間を一瞬で溶かすレーザー砲台、レーザー衛星、核ミサイルなど、
バラエティに富んだというかいろいろと問題がありそうな兵器が目白押し。
特に4足歩行で対地レーザーと対空誘導ミサイルと
自動修復機能を持ったメカは素敵です。
もう無茶苦茶。なんでもアリです。

それと、ミッションの前後に流れるムービーが凝りすぎ。
これ一本で映画としてもいいくらいです。
実写とCGを組み合わせたSF映画と言えばいいでしょうか。
とにかく金かかりまくってます。
コマコンのムービーは初作からすごかったので
これはもうお家芸でしょう。

ゲームのテンポがやや遅い部分がありますが、
難易度もそこそこ高いくらいで遊びやすいです。
ぜひともこのシリーズはプレイしていただきたいです。
破壊的萌え要素の山みたいなゲームですから。

 

戻る