ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説

ドラゴンボールシリーズ初のスーファミデビュー作は
それまでのドラゴンボールシリーズの主流であった
カードバトルRPGとなっています。

ドラゴンボールのカードバトルRPGを知らない、哀れな子羊に説明しますと、
戦闘時に敵と味方でそれぞれカードを出し合って、
そこに書かれている数字で
攻撃力、防御力、攻撃順位が補正されるというものです。
補正というか、カード次第でダメージが数倍にも数分の1にもなる上に
必殺技も専用のカードがないと出せないので
カードの選び方は非常に重要です。

といったことはどうでもよく、いえ、よくはありませんが、
カードバトルについてはまた次回に譲るといたしまして、
今回はこの「超サイヤ伝説」の魅力を数行に渡って語りたいと思います。

「超サイヤ伝説」の舞台は原作のラディッツ編からフリーザ編までとなります。
このあたりは原作でも特に強さのインフレ化(byサルまん)が激しく、
内容が派手なのでゲームにはもってこいです。
しかしRPGとしてのバランス取りは困難を極めます。

ここでのRPGとは「レベル上げて強くなって敵殺す」の概念を指します。
っていうか、それをRPGというのは本当は間違いでしょうが、
メンドくさいのでRPGで。

そのRPGらしいプレイができるのはこのゲームでは序盤だけです。
まだ強さがインフレしきってないラディッツ編のみが
唯一自キャラの強くなる過程が楽しめる部分であります。
ここは悟空とピッコロのタッグで冒険(?)します。
洞窟とかでアイテム取ったり、
そこらのザコで経験値稼いだり、RPGらしい展開が楽しめます。

しかし、ラディッツを倒してナッパ、ベジータが
現れるあたりで雲行きが怪しくなります。
原作でもナッパにチャオズや天津飯やヤムチャやクリリン君が
いいようになぶられていたので仕方ないといえば仕方ないのですが、
こちらがザコとなってしまうのです。

そして悟空がナッパやベジータをしばき倒すわけですが、
その間、クリリン君達は見てるだけです。

ベジータ達を倒した悟空は原作通り、アレしてアレしますので
先にナメック星に悟飯やクリリン君達が向かって、
そこからフリーザ編が始まります。
ここがこのゲームのメイン部分となりますが、
なにせ、クリリン君達は他のRPGみたいに
レベル上げれば魔王も倒せる強さには決してならないために
ザコ敵限定で戦いを挑むことになります。
間違ってもフリーザ様、ドドリアさん、ザーボンさんには近寄ってはなりません。
瞬殺されます。

ザコ敵を倒すのにも一苦労です。
しかもなかなかレベル上がりません。
上がったとしてもせいぜいアプール相手にしか強がれませんので
あまり意味がありません。

途中でNPCのベジータが仲間になります。
ドドリアさん、ザーボンさんなどを倒すには
このベジータの力が必須となります。
ただし彼は気まぐれでしか攻撃してくれないので、
彼の気が向くまでクリリン君達は
ドドリアさん達のサンドバッグにならねばならないのです。

ギニュー特戦隊なんか出てきた日には
もうクリリン君達はどこにいるの?って感じになります。
その頃にはベジータもかなり影が薄くなってきますので
あとは流されるままにゲームを進めましょう。

しかし、クリリン君達の出番はこれで終わりではありません。
経験値を稼いで必死にレベルを上げたクリリン君達の
最後の晴れ舞台はフリーザの噛ませ犬になることです。
フリーザに突撃して一瞬で消されるクリリン君を見た悟空は
怒りのあまりスーパーサイヤ人となりますので
あとは悟空にまかせましょう。

一応、最後までクリリン君は殺さずにいると
悟空はスーパーサイヤ人にはなりません。
それでもカードに恵まれていれば
界王拳使いまくって倒すことができます。
しかし、時間がめちゃくちゃかかりますので
おとなしくいけにえを捧げましょう。

さて、全然褒めてない気がしますが、私はこのゲームが好きです。
カードバトルと戦闘力の組み合わせによる戦闘は
上手くできてると思いますし、
必殺技のエフェクトも当時はめちゃカッコイイと感じたものです。
スーファミのドラゴンボールは対戦格闘ものが有名ですが、
こちらの超サイヤ伝説もおすすめです。
強さのインフレを思いっきり楽しんで下さい。

 

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