餓狼伝説3

対戦格闘ゲームでしばしば問題とされるのが「ハメ技」です。
「ハメ技」とは簡単にいえば
「容易な操作の繰り返しで簡単に相手に勝てる連携技」でしょうか。
この「ハメ技」の定義は結構人によって個人差があるようで、
今は亡きゲーメスト誌でもよく議題に上がっていました。
まあ、そんなハメ技について細かい分析とかはここではしません。

ここで紹介するのは何がハメで何がハメでないか、
そんな議論を真正面から吹き飛ばしてしまう、
明らかにこれは駄目だろっていう悪質なハメ技が横行するゲームです。

そのゲームとは餓狼伝説3でございます。
ございますっていうか、これ発売日に定価で買ったんだよ!

餓狼伝説は2でも「残影拳ハメ」っていうのがありました。
アンディが相手を端に追い詰めての
しゃがみ小パンチ→残影拳→しゃがみ小パンチ→残影拳→
で、身動きを取らせなくする伝説のハメ技だったのですが、
餓狼伝説3はさらにハメ技もグレードアップ!

そのハメ技の主役はテリー・ボガードであります。
さすが主人公! やるときはやります!
SNKは全く懲りてないようです。

餓狼伝説3ではしゃがみ大パンチからクラックシュートがつながります。
また、クラックシュートからしゃがみ大パンチがつながります。

もうお分かりかと。ていうか、あんまりです。

ラウンド1 ファイト!
「クラックシュー!」 バコッ! 「クラックシュー!」 バコッ!
「クラックシュー!」 バコッ! 「クラックシュー!」 バコッ!

KO! テリーWIN!

これの繰り返しで最後まで行けます。
変な博多弁の刑事だろうが、体でかすぎのヤマザキだろうが、
ラスボスのガキ2匹だろうが、クラックシュートが1発でも入れば
その時点で勝利確定。

「覚悟はよかね?」「クラックシュー!」「ぎゃわー」

しかもこのハメ技、相手をピヨらせますので
その後もっと強力な連続技を入れて遊ぶこともできます。

どんな相手だろうが10秒台で殺すことが可能。
攻略本いらずの親切すぎる設計です。

まあ相手がコンピュータならまだいいものの、
これが街中のゲーセンの対戦台ならもっとすごいことに、
テリーが入ってきた瞬間即リアルファイト間違いなしです。
というか、このゲームを対戦台で見たことありません。
ゲーセン側はナイス判断。

狼は眠らない…………。ってーか暴れ過ぎだ。

 

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