エッグマン! 我らがヒーロー、エッグマン!
地球を守れ! 悪と戦え!
正義の戦士エッグマン!でもHPは1。叩くと割れる。
半熟英雄(はんじゅくヒーローと読みます)は
ジャンルで言えばリアルタイムボタン連打シミュレーションですな。
ルールは結構独特で私はかなり好きです。
というか、スクウェアのゲームではものすごい異色。
音楽もなぜかすぎやまこういち(ゲームにも登場)。
ルールが独特というのは主に戦闘シーンについてです。
味方と敵の軍勢が衝突すると、戦闘シーンとなりますが、
勝敗のカギはAボタン連打。
敵とぶつかると双方とも浮き飛ばされますが、
ボタン連打してると味方の吹き飛ぶ距離が短くなり、
さらに相手を端へ追い込めるというものです。
画面の端に衝突するとさらに追加ダメージを食らうため、
ボタン連打が上手いと格上の敵にも勝てます。
まあ、私はジョイカード使ってたんですけどね(邪道)。
しかし、その連打合戦にもタマゴが絡むとルールが豹変。
兵士を率いる将軍の中にはタマゴを持ってる者がおりまして、
そのタマゴからはエッグモンスターと呼ばれる召還モンスターを呼び出せます。
このエッグモンスターは基本的に人間など相手になりません。
エッグモンスターに勝つには
こちらもエッグモンスターをぶつけるのが一番です。
タマゴ持ってない将軍は良いアイテム持ってない限り、
悲惨な運命となります。
このゲーム、何がアレかってとにかく人が死にまくることです。
死にまくるといいますか、プレイヤーがそうさせてしまうのです。
例えば、タマゴを持ってない将軍が敵のエッグモンスターになすすべもなく
やられてしまっても、プレイヤーは
「あー、やられたけど、向こうは一回召還して
エッグモンスターのパワーが落ちてるからまあいいや。」
としか思いません。
将軍や兵士はいくらでも雇えます。
他にもダンジョン探索させて行方不明になったり、
特攻兵器を使わせて敵もろとも自爆したり、
血も涙もありません。全くひどいものです。プレイヤーが。
また、月に1回内政フェイズがありまして、
ここでは政治を行うのですが、やることは兵士雇うか、
タマゴのお祓いするか、アイテム買ったりするかくらいしかありません。
イベントもこのとき起こりますが、
脳が狂いそうなことがしょっちゅう起こります。
地震が起きて城の防御力が落ちるなんて普通。
火星人に監禁されるとか、
ボーナスあげないと兵士数が半分になるが、
あげちゃうとお金が半分になるとか、
12月にサンタクロースが自爆アイテムをプレゼントするとか、
温泉につかっていたら敵兵とばったり遭って
お互いタオルと風呂桶で戦う羽目になるとか、もうてんやわんや。
一番の極めつけイベントは「あ・た・し」という名前の
ボディコン姿で外見が非常にデストロイな女性が現れることで、
来るやいなやいきなり「来ちゃった。なんか買って。」と、
省略しすぎなセリフを吐いて金品を強要してきます。
しかも断れません。銃殺もできません。
このイベントはプレイヤーに恐怖心を植え付けます。というかヘコむ。
イベント中は演劇仕立てになっており、
観客の見る中で舞台で繰り広げられるドタバタ喜劇といった感じになってます。
某ゲーム雑誌のレビューには
「ドリフみたいで好きじゃない」とか「古臭い」とかさんざんにけなされてましたが、
私はこのノリは好きです。かなり笑わせていただきました。
蛇足ですが、やりこみ系の視点から見た楽しみ方は
「スクウェア系の名前の将軍を全部集める」とかあります。
リディア激強。フリオニールなどの影の薄いキャラもいます
(もともと主人公なのに)。
でも経験値の稼ぎすぎには注意。
最大レベルの17になるとレベル1と同じ強さになってしまいます。
気をつけれ。
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