魍魎戦記マダラ2

漫画が原作のRPG。
とはいっても今作品のストーリーは完全にオリジナルです。
私は原作はあまり知らないというか、
このゲームをクリアしてから読んだのですが、
当時は原作知らなかった私でもすごく楽しめたゲームでした。

このゲームの戦闘シーンは爽快感抜群です。
スピーディーでカッコイイまさにモテな戦闘シーン。
こちらのキャラはオートで勝手に動き回り、敵を攻撃します。
魔法やアイテムを使うときだけ指示を行います。
キャラのサイズはそんなに大きくないのですが、
動きの素早さとっという剣で斬ったときの
気持ちいい音がプレイヤーをイカせますのよ。

この「シュバッ!」という音、麻薬的に中毒症状があるので
一度聞いたらもう虜になります。
おかげで経験値稼ぎが全く苦になりません。

さらにコナミ矩形波倶楽部による音楽がたまりません。
民族楽器を多用したBGMはもうよだれもので
戦闘シーンの興奮度はさらに倍! また倍! もいっちょ倍!

と、戦闘シーンの話ばかりですが、
それほど快感度の高い戦闘シーンなのです。
ただ、戦術性はほとんどありません。
ぶっちゃけていえばレベル上げしたものが勝ちます。
とはいえ、先に述べたようにレベル上げは苦にはなりません。

まあ、攻撃魔法がちっとも役に立たないというか、
回復魔法さえ覚えてればすべてなんとかなるというか、
レベル差による強さの差が激しすぎるので
ボスに3秒で殺されていたのが
レベル上げ後は3秒で殺せるようになるというか、
原作では異様な漢字から成り立つ単語が頻出していたのに、
ゲームでは全てカタカナだとか、
そんなことは些細なことにすぎません。目をつぶりましょう。

さてストーリーとかを書くのを忘れてましたが、
基本的に洞窟とか塔に巣食う魍鬼をブッ殺してればいいです。
ただ、主人公の神代班(かみしろ はん)が結構いいキャラしていて、
かなりやる気のない主人公っぷりを見せてくれます。

特にラスボス(原作知ってる人ならご存知のアレ)と戦う時、班君は
「ごたくはいいからさっさとかかってこいや」←うろ覚え
というセリフをかましてくれます。

この班君、世界の平和のためなんかこれっぽっちも考えてなく、
ただひたすらナオンのためだけに冒険をするという男の鏡。
元剣道部だから剣の扱いに慣れているという、
無茶苦茶な設定も思わず許してしまいます。

とりあえず、洞窟の奥深くに隠してある武器より、
そこらの田舎村で売ってある武器の方が強いというのも
そこらの個性のないRPGとはレベルが違うことを見せつけています。
最強の武器も村で買えます。さすが。

とにかく快感度抜群のこのRPG。
最近のRPGはテンポが遅いと嘆くあなたには最適のゲームです。
攻略本なんか全くいりません。
ただ進んでりゃいいので。

 

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