マッピー

ネズミのおまわりさん「マッピー」は今日はとても気合が入っています。
悪の一味「ニャームコ一家」をついに追いつめたのです。

「この家にニュームコ一家が立て篭もっているんだな。
 よし、全員逮捕だ! 待ってろ!」

マッピーはニャームコ達が立て篭もっている家に入りました。
しかし、そこはとても奇妙な家でした。
なぜか、そこら中にトランポリンがあるのです。
家は全部で4階建てですが、階段はありません。
どうやら、トランポリンでジャンプして移動するようです。

「変わった家だな。とりあえずトランポリンに乗ってみよう。」

マッピーは試しにトランポリンに乗ってみました。
ピヨヨーーンとマッピーは大きく跳ね上がります。

「あひゃひゃ! これは楽しい!」

マッピーは楽しくなってその場で何度も跳ね上がりました。
しかし、マッピーはトランポリンの色が変化していることに気づきました。

「あれ? トランポリンの色が赤になってるぞ? ギャワー!」

なんと、トランポリンが破れてしまいました。
マッピーはそのまま奈落の底に落ち、帰らぬ人となりました。

ギロギロギロギロワーオ!(死んだ時の音)

マッピーの残り人数 2匹

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マッピーはトランポリンに連続で4回乗ると破れるということを
身をもって学びました。

さて、マッピーが家の中を見渡してみると
ラジカセやテレビ、パソコンなどが置いてありました。

「おのれニャームコめ、こんなに盗んでいたとは。」

ニャームコの盗みっぷりにマッピーはぷんすかです。

マッピーは盗品を見つけ次第、自分のポケットマネーにしていきました。
そしてマッピーはドアを見つけました。

「これは使えるかも?」

その時! ニャームコ一味が現れました!

「おのれニャームコ! おとなしくお縄を頂戴しろ!」

ニャームコはマッピーを亡き者にしようと、
配下の猫を襲わせました。
猫は恐ろしい形相でマッピーに向かってきます。
マッピーはドアを閉め、相手から隠れます。
そしてその猫がドアに近づいたとき、

「これでも食らいやがれ!」

その瞬間、マッピーは思いっきりドアを開けました。
その猫はドアに潰され、眼球は飛び出し、肉は裂け、
血ヘドを吐いて死にました。

「ハハハ、ざまあみろこのクソ猫がぁ!」

しかし、ニャームコがいつの間にか後ろにあるテレビの中に
隠れていた事にマッピーは気づいてませんでした。

マッピーがそのテレビを我が物にしようとしたとき、
ニャームコが突然飛び出してマッピーに襲い掛かりました。

「し、しまった!」

マッピーはなすすべもなく、ニャームコに喉笛を噛み切られました。

「グボァーッッッ! 」

暗い家屋にネズミの断末魔の叫びが響き渡ります。

ギロギロギロギロワーオ!(死んだ時の音)

マッピーの残り人数 1匹

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マッピーはニャームコの動きに注意するということを
身をもって学びました。

この家はいろんな仕掛けがあるようです。
マッピーは家の中にあるものが自分の武器になるということに
気づきました。

まず、ドアは猫を圧死させることができるだけではありません。
ドアの中には強力な音波を発するものもあります。
大量の猫に襲われた時、そのドアの音波をその猫達に浴びせれば
そいつらは皆、体を歪め、眼球は飛び出し、肉は裂け、
血ヘドを吐いて死ぬのです。

また、天井に鐘がついてたりします。
これもマッピーの味方となりました。
トランポリンで猫と空中戦となったとき、
天井にある鐘を落とせばヤツラに当たります。
その鐘に潰された猫共は、あまりの重量に死の悲鳴を上げます。
そいつらは皆、体を歪め、眼球は飛び出し、肉は裂け、
血ヘドを吐いて死ぬのです。

そしてこの家にはなぜか落とし穴も用意されています。
上手く猫共を落とし穴におびきよせればこっちのものです。
馬鹿な猫共はまとめて穴に落ちていきます。
そいつらは皆、体を歪め、眼球は飛び出し、肉は裂け、
血ヘドを吐いて死ぬのです。

そうやってマッピーは次から次へと沸いて出てくる猫共を
殺戮して楽しんでいました。

「犯罪者は生かしておかないぞ! 正義は我のもとに!」

マッピーは笑いながらそう言いました。
しかし、マッピーにとって至福の時はそう長く続きませんでした。
ニャームコ一味を殺戮して長い時間が経つと、
なにやら様子がおかしくなりました。

妙な鏡みたいなものが現れ、
それに鬼のような形相をした猫が写っており、
回転しながら襲ってきたのです。

「な、なんだあれは!」

ドアの音波も鐘も全く効きません。
マッピーは恐ろしくなって逃げました。
猫の死体をかきわけ、必死に逃げました。

その鏡の正体はニャームコのご先祖様だったのです。

ご先祖様は「永久パターン防止」という、
謎の使命をもってマッピーの前に現れたのです。

マッピーはご先祖様に追いつかれてしまいました。

「わ、分かった! 俺が悪かった!
 ニャームコ達は許す! だから見逃してくれ!
 俺には妻と子供がいるんだ!
 そ、そうだ! 俺と組まないか!?」
 そうすればどんなことだってやれるぜ?
 金だってナオンだって好き放題だ!
 な? 良い考えだろ?
 お、おい! 待ってくれ! 助けて! ぎゃわー。」

哀れ、マッピーはご先祖様に呪い殺されてしまいました。
後日、とある川のふもとにバラバラに引き裂かれた
ネズミの死体があがりました。

ギロギロギロギロワーオ!(死んだ時の音)

マッピーの残り人数 0匹

ゲームオーバー

 

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