大戦略マスターコンバット2

大戦略っつうたら鉄の匂いがプンプン漂う漢ゲーである。
ヘックスだヘックス! ZOCだ! 占領占領!
地形効果でレオパルド2がズギャアアアアァァァァーー!
みたいなカンジ?(全然分からん)

まあそんなわけでして、知ってる人は知っている硬派SLGでございます。
硬派なだけあって、この大戦略シリーズはなかなか初心者を受け付けません。
スーファミの大戦略エキスパートなんざ、
敵の1ターンの思考時間だけで30分とか平気で待たされるくらいなのです。
まさに忍耐力が必要です。
それだけでなく、ミスも許されません。
ターン制限が厳しく、部隊の展開をしくじったら、
あっという間に敵に圧倒されるか泥沼となり、ゲームオーバーとなります。

そんな初心者お断りの雰囲気漂う大戦略をラブリーな感じにしたのが、
Windowsの大戦略マスターコンバットです。
これはユーザー対象を初心者に定めており、
難易度をそんなに高くなく、SLGはファミコンウォーズくらいしか
やったことない人でも気軽に楽しめるってちょっと待てーー!

結論から言いますが、マスターコンバットは駄作です。
毎回同じようなマップで単調なゲーム進行。
ターン制限の厳しさで強行突破しか選びようのない作戦。
音楽、グラフィックのショボさなど、
死して屍拾う者なし! なのです。

しかし、その後に出たマスターコンバット2は見事に生まれ変わりました。
というか、大戦略とは全然別のゲームになってます。
でも面白いからいいのです。

何が違うってゲームのシステムが2箇所ほど変わっただけなのですが、
そこがゲーム全体を思いっきり変化させてしまったのです。

1つ目はゲーム中にユニットを生産できないことです。
ゲーム開始前に与えられた予算で兵器を揃えておき、
それで戦闘マップに赴きます。
敵もあらかじめ決められた兵器を所持しているのみで、
ゲーム中は生産できません。
これがゲームの進行も非常にスピーディーにしています。
後から後から敵が沸いて出てくるということはありません。
お互い最初から最強の兵器をぶつけあう、
緊張感あふれるシステムになってます。
しかも、複数ある敵司令部を占領すれば、
そこの司令部で所持している敵ユニットを戦場に出すことなく
消滅させることができるので、電撃作戦はますます重要になります。

もう1つの変更点。
これがマスターコンバット2の醍醐味です。
このゲーム、敵を倒すと再行動できるのです。
例えば、戦車で敵の戦車を全滅させます。
するとそのまままた移動して別のユニットを攻撃できるのです。

このシステムのおかげで今までの戦い方は全く通用しません。
特に飛行機が怖い。
対空火器で穴の無い陣形にしておかないと、
一箇所空いた隙間から敵が一気に流れ込み、
そのまま内部をぐちゃぐちゃにされて、
同じターンでそのまま空港に帰られて補給されるなんて、
泣きたくなるようなことも簡単に起こります。

まあ、同じ事をこちらもできますので、
ガンガン暴れてやりましょう。
1つ目のシステムと相まって、とにかくすぐに決着がつきます。
2ターンで司令部を攻略なんてことも
(1ターン目で部隊展開、2ターン目で敵を全滅させてそのまま司令部占領)
ステージによっては可能です。

あと、都市を占領するとたまに改造兵器がゲットできます。
これは戦車の攻撃力を上げたり、
飛行機の移動力を上げたり、まさにモテなアイテムです。
レア物を探して、占領しまくりましょう。
一度占領した都市を敵にまた奪わせ、
また再占領してアイテム稼ぐという手もあります。
住民にとっちゃたまったものではありませんが。

ゲーム中の絵もラブリーですし、見た目も綺麗ですので
初心者にうってつけのゲームといえます。
慣れた人も今までの大戦略のルールが全く通じないので
新鮮味あふれるプレイが楽しめます。

っていうか、一条麗奈萌えーー!!(それが言いたかったのか)

 

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