マリオペイント

電源を入れるといきなりアニキ2人が筋トレしてます。
そして「ウッホホッホッヤッホッホ、ウッホホッホッヤッホッホ」
と漢の汗あふれる音声が流れます。
このゲームのジャンル一体なーんだ?

正解……ペイントツール

そんなマッスルでラブリーなオープニングから始まるマリオペイントですが、
当時はコンシューマ機でお絵かきツールなんてほとんど出てなかったので
発売時には結構話題になりました。
私も発売日に買ったクチです。

このソフト、なんとマウスがついているのです。
まあペイントツールにマウスついてないと
やってられないかもしれませんけどね。
コントローラーで気合のドット打ちは絵描衛門だけで十分です。

と、前置きはそれくらいにして実際にやってみましょう。
適当なペンと適当な色を選んで線を描いてみます。
マウスを左クリックしてそのまま真横に移動して………、
あれ? なんですかこの氏にかけの脳波みたいな線は?

ドットが粗いせいか、思い通りに描くのはなかなか難しそうです。
まあ私が慣れてないせいもありますが。

各種補助ツール類も一応揃ってますので
それらの助けを借りるといいかもしれません。
例えばスプレーなどもいろいろな柄で吹きつけることができます。
まあ私の場合はスプレーなんて赤色使って
噴き出す血を表現することしかしませんけどね。

そんな感じで描きあげたクソ絵を保存しましょう。
でも新しい絵を保存したら古い絵は消えてしまいます。
ちょっとこれはもったいない気がします。
もったいないような絵なんか描いてねえだろってのは置いといて。

ただ、このソフトはペイントツール単体として使うのではないようです。
芸術というより、みんなでワイワイ楽しむエンターテイメント性が高いと言いますか。
そう思わせる機能が2つほどあります。

1つめは作曲機能です。
このソフトは自分で作曲してその曲を絵のBGMとして使うことができます。
作曲といってもとても簡単なものです。
五線譜の上に音を表すアイコンがあるので
それを置いていくだけです。
例えば犬だったら「ワン!」という音が出たり。
なので音楽の知識がなくても適当にアイコンを置いていくだけで
曲ができてしまいます。
まあ聴いた時に耳が鬱氏する場合もありますが、気にしてはいけません。

もう1つはアニメーション機能です。
これは絵を何枚か描いておき、
それを一定時間ごとに差し替えることによってアニメーションを行なうものです。
アニメーションといっても数枚しか描けないので
たいしたことはできませんが、
絵の動きはマウスの軌跡を記憶させることができるので、
そこはとても面白いと思います。
かなりぐねぐね動いてくれます。

これらの機能をフルに使ってチビッコ達はアートに取り組みます。
私の弟の友達が作ってましたが、その出来は素晴らしいものでした。
名前のつけようもない新種の生命体が血を吐きまくりながら
空を飛んでかめはめ波を撃ちまくっているのです。

そしてBGMがあまりにも芸術性が高すぎる出来栄えでして、
変拍子のピアノソロ(1小節ごとに拍子が変わる)に
ナオンのあえぎ声がひたすらバックに流れるという、
あえてジャンル付けするなら「プログレッシブセクハラバラード」でしょうか。
聴いた人間は全員鬱氏しました。

そういうわけで私はマリオペイントでひたすらハエ叩きゲームをやってたのです。
今まで書いてたのは何だったんだという話になりますが、
ハエ叩きの方が面白かったので仕方ありません。
3周目くらいまでしかいけませんでしたけど。

 

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