ポピュラス2

僕は神と人間との間に生まれた子。
神というのはゼウス。そう、あの全知全能の神さ。
そして人間というのはどこにでもいる普通の女。
僕はゼウスの遊びで生まれた子供なんだ。

だってゼウスの女好きは有名で、
出会った美しい女は全て自分のものにしてるらしいのさ。
でも、ゼウスには正妻がいたんだ。
ヘラって女神なんだけどね。
この女神はとてつもなく嫉妬深い性格なんだ。
他の女神にゼウスが手を出すだけでも激怒ものなのに、
人間という下等な存在との間に生まれた僕の存在を許すことはできないんだって。

ヘラは僕を追放した。
ただの人間ならなすすべもなく、このままひっそりと生きるしかないんだけど
僕は神と人間のハーフ。
神が持つ天変地異の力を少しは使えるんだ。
だから復讐さ。
僕を追放したヘラ、そして助けようともしなかったゼウスに。

でも今の力ではとてもあいつらに勝てない。
なぜなら神の力というものは人間の信仰によって生まれるからなんだ。
一番信者の多いゼウスが一番の力を持っている。
ゼウスは信者の信仰心から大量のマナを得て
地震や火山など、なんでもできるのさ。

それに対して僕の力はチンケな火柱が起こせる程度。
だから力をもっと蓄えなければ。
僕を慕ってくれる信者を増やすんだ。
そして敵の信者は皆殺しさ。
だって敵の信者の数が減ればその分の敵の力が弱まるもの。

まずは味方の信者を増やさないと。
人間が住みやすいように平らな土地を用意してやるんだ。
海を埋め立てたり、山を削ったり。
環境の保全は考えなくていいよ。
だって自然環境と僕の力は関係ないもの。
人間だけが住めればそれでいいのさ。

平らな土地を用意してやると信者たちが家を建てて家族を増やしていくんだ。
うん、良い感じだ。人口がどんどん増えていくよ。
でも敵も同じように人口を増やしているようだ。

最初の敵はプロメテウス。
ゼウスの手先の神だ。
まずはこいつから血祭りにあげないとね。

さあ、攻撃さ。
僕のシンボルマークを敵の土地に設置するんだ。
すると味方の信者は一斉に僕のシンボルマークへと向かい、
その途中にいる敵の信者を次々とぶち殺してくれるんだ。
けけ、ざまあみやがれ。

次は火柱の神技だ。
これで敵の家を焼き尽くすんだ。
その後にすかさずヒーローの作成だ!
僕の信者のリーダーが戦いの化身ヘラクレスとなって
敵の集落に突っ込んでいくよ!

おおヘラクレス! 敵を見つけるやその大剣で真っ二つだ!
おおヘラクレス! 敵の家に上がりこんでその家族を皆殺しにしたぞ!
おおヘラクレス! さらに家に火をつけて次の敵を探し回るとは!

ああヘラクレス! 敵に囲まれてやられてしまった。
でも大丈夫。後ろにはヘラクレスがあと20人いるぞ!

おっ! 雷の神技を覚えたよ。
これは敵の信者一人に向かって雷を落とすことができるんだ。
しかも好きなだけ落とすことができるんだ。
よし! とりあえずあそこの信者に雷を30分くらい落としておこう。
…………ありゃ、真っ黒こげになって跡形もなくなっちゃった。
それに味方の信者が10人くらい勝手に感電して死んだけど
まあそれもいいか。

しまった!
味方の信者の一人が疫病にかかっちゃった!
このままじゃ伝染して病気が広まってしまうよ!
とりあえず、毒の沼に患者を沈めておこう。

そうこうしてるうちにプロメテウスの信者は全滅。
僕に刃向かうとどんな目に遭うか分かったか!

次のフィールドは森林か………。
敵の家も森の中か………。
森ごと焼いてしまうか。
うん、それがいいね。

ゼウス! ヘラ! 僕は正々堂々と戦いを申し込むぞ!

 

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