このゲームをプレイしたことのある方は非常に少ないと思いますが、
運良くプレイできた方は一様に首を傾げたと思います。
「このゲーム、何?」「意味分かんねえよ。」「難しすぎだよ。」
私は親がパチンコの景品にこのゲームを取ってきたのが
初めての出会いでして、最初プレイしていたときは
やはり同じように「何これ?」とか思ってましたが、
1ヶ月かかってクリアしたあとも結局感想は同じでした。
もう10年以上前の話ですか。
しかし、私はこのゲームを「間違いなくクソゲーだね。やる価値なし。」
みたいなヘタレクソゲーサイトみたいなレビューで
終わらせるつもりはありません。
このゲームの電波の入り方はすさまじいです。
クソゲーなんかではありません。
明らかに邪神の啓示によって作ったと思われます。
それではこのゲームの魅力をいくつかご紹介したいと思います。
1.システム
主人公の所さんは奪われた赤ん坊(誰の子供かは忘れた)を取り戻すために
所沢市から旅立ちます。
Aボタンでジャンプ、Bボタンで武器の水鉄砲を発射、もしくはダッシュです。
まあスーパーマリオと一緒です。
水鉄砲はたいていの敵を一撃で倒すことができます。
しかし、これには弾数があり、水の残量が減っていくと
射程距離がだんだん短くなっていきます。
しまいにはほとんど飛ばなくなって
走りながら撃つと自分と弾が重なってしまいます。
こうなった場合、敵を倒すにはジャンプして攻撃するしかありません。
弾は真下に落ちていくため、ジャンプすれば真下の敵に攻撃できます。
ここで思ったのですが、最初私は水鉄砲の水の噴射力で
敵を倒しているのだと思ってました。
しかし、水をこぼしているだけで敵が死ぬので
どうやら水鉄砲に入っている液体自体が危険なようです。
弾が命中したときの「ブゥ、ブゥ」って音もなんかやばいし。
2.ステージ構成ステージは大きく3つに分かれています。
いきなりですが、このゲームは最初のステージ1が一番の曲者。
ステージ1さえクリアできればあとは気力でなんとかなりますが、
ステージ1は気力では解決できません。全て運です。
どういうことかといいますと、ステージ1では各面をクリアしたときに
次のステージが勝手に決められるのです。
正確に言えば、面の最後に複数ある扉に入ると
隣接しているどれかのエリアに飛ばされるわけですが、
扉は全て同じグラフィックなのでヒントもクソもありません。
私はステージ1ラストまで行きながらそのままスタート地点まで
延々と戻されたことがあります。
この恐ろしい仕様のため、どんなに上手い人でも
このゲームをクリアできるまでに30分から1日かかったりします。
最後の扉で「頼む! 頼むから先に行かせてくれ!」
と画面に向かってお願いしまくってた日が懐かしいです。
ステージ2からは一本道になります。
難易度は上がってますが、
それでもクリアすれば確実に先に進めるだけでもありがたい。
といっても死んでコンティニューするとステージ2の最初に戻されるという、
スーパーR-TYPEも真っ青な戻りっぷりですが、
まだステージ1の苦しみに比べれば大したことありません。
3.敵
敵キャラはもう電波としか言いようがないほどアレなやつばかりで、
ゲームが始まったとたんに風邪マスクをした豚が数匹出てくるだけで
先が思いやられます。
2足歩行の犬は一発弾を当てると逆方向に突っ走り、
周りの雑魚をノコノコの甲羅ばりに蹴散らします。
地面にあるマンホールを撃つと中から
クチビルの敵がわらわらと飛び出してきます。
マンホールの中には落ちると隠しステージに行けるものがありますが、
大抵落ちると死にます。
ボス敵なんかさらにどうしようもなく、
画面がフラッシュすると否応なしにダメージを食らうような
絶対回避不可な攻撃をしてくるやつなんかしょっちゅうです。
頑張って下さい。
4.っていうかもう
敵の形が意味不明というか、もう全てが意味不明なのです。
邪神の啓示なのですから仕方ありません。
大体、どう考えたらロケットを背中に載せた飛行クジラの背中に乗って
崖を飛び越えるということが思いつけるんですかね?
それにビルに入ったらなぜ地下面になるんですか?
音楽はテクノに見せかけた逆イージーリスニングですので
発狂しないようにしてください。
特にステージ1は延々とプレイすることになり、
ステージ1のBGMも延々と繰り返されるため、
気づいたときにはプレイヤーの目があさっての方向を向いて
ただひたすらニヤニヤしてるだけの廃人になってしまいます。
すぐにゲームをやめて医師の診断を受けてください。
ステージ2は地名が「東久留米」とからしいのですが、
建物は寺しかなく、ほとんどが草原で、
ところどころに工事用のポールが立っているという、
悟りを開いたような地形がひたすら続くというのは
やはり毒電波が受信されちゃってます。
各自警戒して電波を跳ね返してください。
ラスボスは発禁ものです。
精神的にクリティカルな外見で、
さらにプログレッシブな動作をしますので、
お子様の目の届かないところで戦ってください。
また、エンディングは短いながら最高に難解です。
ここ最近流行っている、はっきりとした結論を出さずに
観る人に様々な解釈をさせるアニメのストーリーなど、全く相手になりません。
助け出した赤ちゃんが○○するなど、
常軌を逸したグラフィックがプレイヤーの脳髄を殴打しますので
電波防止ヘルメットの着用が義務づけられます。
なんか抽象的なことばかり書いてしまいましたが、
具体的に書きようがないので勘弁してください。
一つだけ言えるのはメーカーに邪神の像が奉られているってことです。
誰かさっさと破壊してください。
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